『腐女子、うっかりゲイに告る。』を観て思ったこと
最近『腐女子、うっかりゲイに告る。』というドラマを観ている。
ゲイであることを自覚しながら「普通」の家庭にも憧れをもつ主人公の男の子と、隠れ腐女子である女の子との青春群像劇だ。
■■■ 性的対象のはなし
このドラマの2話で、主人公の安藤純(演:金子大地)が、幼なじみの高岡亮平(演:小越勇輝)の裸を見ながらこんなことを思うシーンがある。
僕は亮平と付き合いたいと思ったことは一度もない。
だけど亮平とセックスしたいと思ったことは何度もある。
この感覚を、異性愛者は絶対にわかってくれない。
……。
…………あれ?
………………ちょっとわかる、ような気がする。
この主人公のように「自分は同性愛者だ」とハッキリと断言は出来ないが、かわいい女の子を見ると「この子とキスしたら、セックスしたらどんな感じかな」と思うことが、私にもある。
やはり自分の性的対象は同性……なのだろうか。
男性は苦手。でも女性は好き。
日々の生活でそう感じながらも、相変わらず具体的な行動を起こせていないので、まだよくわからない。
■■■ 二次元のBL、現実の同性愛者カップル
突然だが私は腐女子である。
レズビアンかもしれないうえに(?)腐女子である。
1話の冒頭に純くんとマコトさん(演:谷原章介)のベッドシーンがあったが、あれは正直ドキドキした。
私は二次元のBLが好きなのであって三次元はそんなに……と思っていたが、作品のストーリー性も相まって何だかすごく良かった。
でもイケメンとハンサムのキスシーンにキャッキャしている時点で、私も同性愛を「ファンタジー」と捉えてしまっているのかもしれない。
自分で「自分は同性愛者かもしれない」と言っておきながら、やはりそれはどこか別次元の話のような、そんな感覚もまだあるのかも。
■■■ 色々な腐女子
紗枝ちゃん(演:藤野涼子)は腐女子で、BLが好きで、現実での恋愛対象は男性で、純くんのことを好きになって付き合いたいと思って、実際に行動に移している。
一方で、同じく腐女子の私は、BLが好きで、ちょっと前から男性を恋愛対象として見れなくなって、そもそも誰かと付き合いたいとすら思わなくて、女の子とセックスしたいけど行動に移せないでいる。
これはほんの一例だが、改めて「腐女子」にも色々なタイプの人がいるのだなと思った。
腐女子の「BLが好きな理由」として、「男同士である二人の〇〇な関係性が良い」みたいなのがあるが、私はあまり思わない。
まったく思わないというわけではないが、私がBLに求めているものは「男同士の純愛」ではないので、だから現実でも恋愛に興味がないのかな、と思う。
私がどういうBLが好きで、なぜ好きなのかは、また別の機会にお話ししたい。
■■■ おわりに
ドラマは現在3話まで放送されていて、次の土曜日に4話が放送予定だ。
腐女子であり同性愛者かもしれない自分にとっては見逃せない内容なので、無論最終回まで見るつもりである。